ゴルフピラティスで飛距離と安定性を向上!ゴルファー向け効果的なトレーニング

2023年8月11日

ゴルフのパフォーマンスアップにピラティスが注目されています。体幹強化、柔軟性向上、バランス感覚の向上など、ピラティスはゴルフに必要な要素を総合的に鍛えることができます。この記事では、ゴルファーがピラティスを取り入れるメリットと、具体的なトレーニング方法、おすすめのスタジオを紹介します。

【ゴルフピラティス】ゴルファーにオススメな理由をお教えします。

ゴルフピラティスとは?ゴルファーに必要な理由

ゴルフに必要な要素とピラティスの効果

ゴルフは、飛距離、安定性、正確性など、複数の要素が組み合わさったスポーツです。これらの要素を向上させるためには、筋力、柔軟性、バランス感覚、体幹の安定性といった身体能力が不可欠です。ピラティスは、これらの要素を効果的に鍛えることができるトレーニング方法として注目されています。 ピラティスは、身体の深層部にある筋肉(インナーマッスル)を鍛えることを重視し、体幹を安定させる効果が期待できます。また、柔軟性を高め、身体のバランスを整えることも可能です。これらの効果は、ゴルフのスイングにおける安定性や飛距離の向上に直結するため、ゴルファーにとって非常に有益なトレーニングと言えます。

ゴルフピラティスがゴルファーにもたらすメリット

ゴルフピラティスは、通常のピラティスをゴルフの動きに合わせて調整したものです。そのため、ゴルファーは、ゴルフに必要な身体能力を効率的に高めることができます。具体的には、以下のようなメリットが期待できます。

  • 飛距離の向上
    体幹の安定と筋力アップにより、スイング時のパワーを最大限に引き出すことができます。その結果、飛距離の向上が期待できます。
  • スイングの安定性向上
    体幹の安定とバランス感覚の向上により、スイング中の身体の軸が安定しやすくなります。それにより、スイングが安定し、ミート率も向上します。
  • 怪我の予防
    身体の柔軟性向上とインナーマッスルの強化により、スイング時の負担を軽減できます。その結果、怪我のリスクを減らすことにつながります。
  • 疲労軽減
    正しい身体の使い方を習得することで、無駄な力みが減り、疲労が軽減されます。これにより、長時間のプレーでもパフォーマンスを維持しやすくなります。

ゴルフピラティスと他のトレーニングの違い

ゴルフのトレーニングとして、ウェイトトレーニングやランニングなども一般的です。しかし、これらのトレーニングは、特定の筋肉を大きくしたり、心肺機能を高めたりすることに重点が置かれています。それに対して、ピラティスは、身体の動きのトレーニングと言われており、ゴルフスイングに必要な関節可動域や柔軟性を高めたり、関節の動きを作ったり、自分の意図した通りに動くセルフコントロール能力を高めるトレーニング方法です。ピラティスは、年齢や性別、運動経験に関わらず、誰でも安全に行うことができるトレーニングです。そのため、体力に自信のない方や、高齢の方でも無理なく始めることができます。さらに、ピラティスは、マットやマシンなどを使用することで、さまざまなレベルや目的に合わせたトレーニングが可能です。

ピラティスは、1883年にドイツで生まれたフィットネスとコンディショニングの愛好家である発明者ジョセフ H. ピラティス氏にちなんで名付けらたプログラムです。ピラティスは、身体を伸ばし、強化し、バランスを整えることを目的としたエクササイズおよび身体動作の方法です。集中的な呼吸パターンと組み合わせた特定のエクササイズの体系的な実践により、ピラティスはフィットネスの取り組みとしてだけでなく、プロのスポーツトレーニングやあらゆる種類の身体リハビリテーションの重要な補助としても非常に価値があることが証明されています。PMA HPより引用

日本にピラティスが入ってきたときは、フィットネスクラブ内で行われるスタジオレッスンでのマットピラティスが主流でしたが、最近はピラティスオリジナルのマシンである『リフォーマー』や『キャデラック』が導入され、マンツーマンでのピラティスが人気です。多くのアスリートがボディメイク・コンディショニング法の1つとして取り入れており、プロゴルファーやゴルフ愛好家にもピラティスをしている方が増えてきました。

ゴルフになぜピラティスが効果的なのか?

正しく関節を使えるようになり、スイングが安定する

スイング動作で大切になってくることは、安定させる所は安定させ、動かす所はしっかりと動かすということです。
アメリカのストレングスコーチMichael Boyle氏と理学療法士のGray Cook氏が考案したjoint by joint theoryによると各関節には役割があり、大きく分けてモビリティ関節(動く関節)とスタビリティ関節(安定する関節)に分けられます。joint by joint theoryではモビリティ関節とスタビリティ関節は人間の関節において交互に存在すると伝えています。

ではスイング動作での、モビリティ関節とスタビリティ関節は一体どこなんでしょうか?
まず身体の軸となる背骨から考えてみましょう。
背骨は図の通り、22個存在しており、上から頸椎・胸椎・腰痛と分かれます。関節の役割を見ると
・頸椎 → スタビリティ
・胸椎 → モビリティ
・腰椎 → スタビリティ
と分かれます。
ここで疑問に思われるのは、野球のコーチがよく選手に対して『もっと腰で振れ!』という指示をされますが、解剖学・構造上には間違いなんです。

脊柱の構造

ではどこで振ったら良いのでしょうか?
正解は股関節です。股関節はモビリティ関節なので、しっかり動かないと行けない関節です。そして次に背骨の中でも『胸椎』と呼ばれる部分です。この2つはモビリティ関節であり、回旋動作にて重要な役割を担っています。

ピラティスでは、股関節・胸椎をしっかりと動かし、可動域を増やしていきます。そして安定させないと行けない体幹部分についてもどんな状況下でもブレない軸を作っていきます。関節がそれぞれの正しい役割を全う出来る環境を作ることで、スイングは安定していきます。

飛距離を伸ばす

床から貰った床反力を一度体幹に集約し、そのエネルギーを手に伝え、クラブに伝え、ボールに乗せる。これが一連のエネルギー伝達の流れです。地面から100%貰ったものがどこかでエネルギーロスしてしまい、80%しかボールの伝達出来なければ、飛距離は間違いなく下がってしまいます。100%貰ったものを100%以上でボールに伝えられるようにピラティスでは身体の正しい使い方を習得させていきます。年齢を追うことで、筋力が落ちてきて、飛距離が下がってしまったと仰る方も多いですが、勿論筋力が下がると飛距離は落ちますが、効率の良い身体を作ることで、筋力が落ちても飛距離は変わらない、いや逆に伸びた!という方もおられます。

怪我や痛みのリスクを減らす

ゴルファーに多い痛みや怪我というと、腰・背中(ぎっくり背中)・首・そして肘(ゴルフ肘)です。本来動かないと行けない部分が動かなくなってしまっている。でも無理に動かそうとするので、積み重なって、結果痛みや怪我に繋がります。ピラティスをすることで、人間が本来持っている動きを再習得することが出来るので、無理なく、スイングすることが出来ます。痛みがある時は整形外科や整骨院等で治療をして、痛みがないときは今後痛みが出ない身体作りをピラティスでしていきましょう。

ゴルフピラティスにおすすめのスタジオ

パーソナル専門スタジオで自分に合ったプログラム

ゴルフピラティスを行う際、パーソナル専門スタジオは、個々のレベルや目標に合わせたプログラムを作成してくれるためオススメです。マンツーマン指導により、正しいフォームや身体の使い方を丁寧に教えてもらえるため、効果的なトレーニングが期待できます。また、自分の身体の状態や課題に合わせて、エクササイズを調整してもらえるため、怪我のリスクを減らしながら、効率的に身体能力を向上させることができます。さらに、専門的な知識を持ったインストラクターが、ゴルフの動きを考慮した指導を行ってくれるため、ゴルフ上達にもつながるでしょう。

栄えピラティスではなく、本質的なピラティス指導

ピラティススタジオを選ぶ際には、見た目だけの「映えピラティス」ではなく、本質的なピラティス指導を行っているかどうかを確認することが重要です。表面的な動きだけを重視するのではなく、解剖学や生理学、機能解剖学、運動学をしっかり学び、ゴルフスイングやゴルフパフォーマンスアップのためのピラティス指導ができる指導者から受講することが、ピラティスの効果を最大限に引き出すための鍵となります。そのため、インストラクターの資格や経験、指導方針などを事前に確認しましょう。また、体験レッスンなどを利用して、実際に指導を受けてみることもおすすめです。

ピラティススタジオ選びのポイント

スタジオを選ぶ際には、以下の点も参考にすると良いでしょう。

  1. インストラクターの資格
    ピラティスの資格を持つインストラクターが指導しているかを確認しましょう。また医療系国家資格(理学療法士、作業療法士、柔道整復師、鍼灸師など)を保有している、在籍しているスタジオがお勧めです。
  2. プログラム内容
    ゴルフに特化したプログラムがあるのか、または自分のレベルや目標に合わせたプログラムを組んでくれるかを確認しましょう。ゴルフ愛好家や実際にプロゴルファーが通っているスタジオであれば、信用度は増します。
  3. 設備
    リフォーマーやキャデラック等のピラティスマシンなどの設備が整っているかを確認しましょう。
  4. 立地
    ご自身のライフスタイルから、通いやすい場所にあるかを確認しましょう。
  5. 料金
    料金体系が明確で、無理のない範囲で続けられるかを確認しましょう。

    これらの点を考慮し、自分に合ったスタジオを見つけましょう。
Pilates Synergyピラティス体験

まとめ

今回はゴルフパフォーマンスアップに必須トレーニングとしてピラティスをお伝えいたしました。ピラティスは身体の土台である姿勢や動きのトレーニングです。ティーチングプロやレッスンプロにいつも言われていることが、ピラティスで紐解ける方も多くおられます。ピラティスで身体を使える状態にして、練習に挑むのもゴルフ上達の最短ルートかもしれません。自分の姿勢や動きの癖がどうなっているのか?一度ピラティス体験で客観的に知ってみましょう。パフォーマンスアップの糸口が見えるかもしれません。

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  • この記事を書いた人

杉 直樹

株式会社SPARX代表取締役。Pilates Synergy代表。柔道整復師。24歳で起業し、ピラティス指導歴は15年。今までに400名以上ピラティスインスラクターを輩出し、トレーナーオブザイヤー審査員特別賞受賞にも輝く。「身体に新たな可能性を」を理念にスタジオを経営している。JPSA認定ベーシックプロスピーカー。(一社)分子整合医学美容食育協会プロフェッショナルファスティングマイスター

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