Pilates Synergyです!
当スタジオでもピラティスを始めてから通常の肩こりから、手が上がらないような肩の痛み・違和感が解消したというお声を沢山頂いております。
40歳になって肩に痛みが出てきた。これは四十肩かもしれません。50歳になって肩に痛みが出てきた。これは五十肩かもしれません。どちらも一緒で何歳で症状が出てきたかで名前は変わりますが、正式には肩関節周囲炎と言います。姿勢が悪くなって円背や猫背、巻き肩になっていたり、オーバーユース(使いすぎ)での蓄積された疲労などで痛みが出始めたりします。
肩が痛くなったら整体に行く?マッサージに行く?お風呂に入って温める?色々な方法はあると思いますが、今回はピラティスを行う事で、肩の痛みに効果があるかどうかの研究結果をシェアいたします。
四十肩・五十肩とは?
四十肩・五十肩とは結果加齢による症状と言われていますが、肩関節にある腱板に起きる炎症のことを言います。腱板損傷というワードはお聞きになられたこともあると思いますが、損傷自体は1回で切れる特に野球選手に多いですが、腱板の炎症は蓄積された疲労やストレスで、痛みに繋がってきます。
多くは肩(腕)が上がらない、後ろで手が組めない、あらゆる方向で痛みが出たり、関節可動域が制限されたり。整形外科に行っても消炎鎮痛剤を投与され、安静にしておいてくださいと処方され、ひどい方は手術をしないといけない場合もあります。
肩の痛みにピラティスが効果がある!研究の内容は?
肩の痛みを持つ患者に対する臨床ピラティス演習の効果を判断すること。
少なくとも4週間、肩の痛みがある33名の患者を2グループに分け、1つのグループはピラティスを実施し、もう1つのグループは従来の肩の痛み解消エクササイズを合計10日間実施しました。
肩の痛みにピラティスが効果がある!結果はいかに
従来の運動グループがShoulder Pain and Disability Index(SPADI:障害指数)合計得点(p < 0.05)だけの重要な改善を示す間、ピラティスを実施したグループは評価(p < 0.05)のために使われるすべての得点の重要な改善を示しました。Visual Analogue Scale(VAS)(2つのグループ間のSPADI-PainとSPADI-Total)のための得点の比較は、ピラティスを実施したグループ(p < 0.05)の重要な改善を明らかにしました。
研究結果により、ピラティスを行うと肩の痛みの軽減、障害の予防に繋がる事が証明された。
四十肩・五十肩にピラティスがお勧めな理由
四十肩、五十肩で肩が上がらない、痛みがある!ということは、色々な原因による結果であり、1人1人原因が違います。
原因を辿っていくと、このような事が挙げられます。
- 背中の筋肉が弱化し、猫背や円背、巻き肩になる
- 肩甲骨と肩関節が正しい動きをしなくなる(肩甲上腕リズム)特に肩甲骨が正しい位置にいないことが問題
- 無理に手を動かそうとして、腱板にストレスがかかる
- 炎症となり、手が上がらなくなる
このような流れでしょうか!
ピラティスで炎症を抑えることは出来ませんが、1.2.3の問題に対してはアプローチすることが出来、ピラティスの得意とする所でもあります。痛みの出始めは病院に通ってもらい、痛みが治った時にはピラティスをぜひ導入してください。根本的な身体の使い方を改善し、再発しないように整えていきましょう。
参考文献
The effects of Clinical Pilates exercises on patients with shoulder pain: A randomised clinical trial