「エロンゲーション」とは?ピラティスで使われる用語解説

ピラティスエクササイズを受けているときに先生からこの言葉を聞いたことはありませんか?
「はーいエロンゲーションを意識してください」
このエロンゲーションって何!?と分からずにピラティスを受けてませんか?
今回はエロンゲーションについてどういった意味なのか解説していきます。

エロンゲーションとは

エロンゲーションとは?

ピラティスレッスン中によく使われる用語である「エロンゲーション」
正式名称はAxial Elongation(アキュシャルイーロンゲーション)

日本ではエロンゲーションで広まっているので、このコラム中もそのように記述いたします。
エロンゲーションは一体どんな意味かと言うと、脊柱を上からも下からも引き延ばすこと!なんです。
椅子に座っているときに意識しやすいのですが、背もたれから背中を離すように少し前に姿勢を良くして座り、頭を上から引っ張られているような意識をします。ちょっと身体が震えるくらい引き上げる意識をしても良いかもしれません。この意識こそエロンゲーションで、エクササイズ中にもしてくださいね!と言うこと。

エロンゲーションを意識する目的として
・関節間のスペースを開き、動くためのスペースを作るため
・関節の圧迫を解除し、関節周囲の軟組織のバランスを取り戻すため
・S字カーブ(生理的湾曲)を獲得すること

最近の傾向として、デスクワークで椅子に座っていることが多く、背骨の動き(屈曲・伸展・回旋・側屈)を、1日中まったくしない方が多いです。椅子に浅く座り、背中を丸めて座っている習慣がある。その姿勢をずっと続けることで、背骨周りの筋肉は固まり、背骨の動きが制限されていきます。またS字カーブがなくなり、本来頭部の重さ(約5kg)を背骨全体で支えているのに、支えれなくなってしまい、それを補うために働かなくても良い周りの筋肉が無意味に働かないと行けない環境となります。筋肉が疲弊し、腰痛や肩こりとして痛みが出てくるパターンも多いです。

だからこそピラティスレッスンではエロンゲーションを意識して、身体を動かすことがとっても重要なわけです。

背骨の解剖学

脊柱の構造

背骨には、部分部分で名前があり、頚椎・胸椎・腰椎と上から順番に並んでいます。
・頚椎(サービカル) → 椎体:7個
・胸椎(ソラシック) → 椎体:12個
・腰椎(ランバー) → 椎体:5個

3つの部分はそれぞれ関節を成していて、皆さんよく聞かれるS字カーブ(生理的弯曲)を呈しています。

背骨の硬さは年齢に比例する

"If your spine is inflexibly stiff at 30, you are old. If it is completely flexible at 60, you are young."
「30 歳で背骨が硬くなっているなら、あなたは年をとったということ。 60歳になっても完全に柔軟であれば、あなたは若いということ。」

この言葉はピラティスを作ったジョセフ・ピラティス氏の言葉です。

柔らかく、しなやかな背骨を持っていると若い!と言うことです。
皆さんの背骨年齢はいったい何歳でしょうか?
デスクワークが多い人は間違いなく高齢な背骨を持っています。
背骨が硬いと色々と不具合が出てきますので、普段から背骨を動かす習慣を身につけましょう。

まとめ

今ピラティスレッスンを受けている人は、先生からエロンゲーションの言葉が出ても、理解して動くことが出来ますね!
意識して今よりも背骨を柔らかくしてみてください。
ご自身で身体が硬いな、最近背骨を動かしたことがないと言う方はぜひマンツーマンのピラティスを受けてみてください。
硬い人こと受けて頂きたいので、硬いからピラティスなんて大丈夫かなとは思われないで大丈夫ですよ!
当スタジオのお客様もどんどん身体が柔らかくなり、日常生活でも出来ることが増えています。いつやるの?今からですよー!


マンツーマンピラティスに特化したピラティススタジオPilates Synergyの詳細は下記をご覧ください▼

スタジオリスト
お客様の声

-コラム
-