ピラティスでリブフレアを改善しよう!姿勢を美しく整える方法

肋骨が前に出て気になる。特に女性のコンプレックスであるリブフレアは、現代人に多く見られる姿勢の一つです。この記事では、ピラティスを活用してリブフレアを改善する方法についてご紹介します。体幹を鍛えながら美しい姿勢を手に入れましょう。

リブフレアとは

リブフレアの基本概念

リブフレアとは、肋骨下部が前方に突出する状態を指します。この状態が長く続くと姿勢の歪みが生じ、さまざまな健康問題や身体の痛みを引き起こす可能性があります。肋骨下部が常に90度以上開いた状態です。

リブフレアのチェック方法

鏡の前で自分の肋骨下部が前方に突出していないか確認する方法について解説します。簡単なステップでセルフチェックが出来ますのでぜひ取り組んでみてください。

  • 正面を向いて立ち、肩の力を抜きます。
  • 鏡を見ながら、肋骨下部が前に突き出ていないか確認します。
  • 肋骨が前に突き出ているように見え、お腹が引っ込んでいる場合は、リブフレアの可能性があります。

もし、リブフレアの兆候が見られる場合は、姿勢を見直したり、適切なエクササイズを取り入れたりすることで改善を目指しましょう。

なぜリブフレアが問題なのか

健康に及ぼす影響

リブフレアにより引き起こされる健康問題には、腰痛、肩こり、呼吸困難などがあります。これらの体調不良が進行すると日常生活にも支障をきたすことがあるため、早期改善が重要です。

  • 腰痛:リブフレアは、反り腰を生み出し、腰椎への負担を増大させ、長引くと腰痛の原因となることがあります。
  • 肩こり:肩甲骨の動きを制限し、肩の筋肉の緊張を引き起こすことで肩こりを悪化させる可能性があります。
  • 呼吸困難:肋骨の動きを制限し、肺の拡張を妨げることで呼吸が浅くなることがあります。
  • 消化不良:内臓の圧迫により、消化不良や便秘を引き起こす可能性があります。
  • 自律神経の乱れ:姿勢の歪みは自律神経の乱れにもつながり、不眠や疲労感などの症状を引き起こす可能性があります。

姿勢への悪影響

リブフレアは美しい姿勢を崩す一因となります。猫背や反り腰などの姿勢不良を引き起こし、見た目の美しさにも影響を与えます。

  • 猫背:リブフレアは、背中が丸くなる猫背の原因となることがあります。
  • 反り腰:腰が反り気味になる反り腰の原因となることがあります。
  • 首の傾き:頭が前に傾き、首が前に突き出る姿勢になることがあります。

これらの姿勢不良は、見た目の美しさだけでなく、健康面にも悪影響を及ぼすため、改善が必要です。

リブフレアになる原因

普段の姿勢

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、日常の悪い習慣がリブフレアを引き起こす原因となります。

  • デスクワーク:長時間デスクワークを行う場合、猫背気味になりやすく、胸郭が前に突き出てしまうことがあります。
  • スマホの使いすぎ:スマホを長時間見続ける姿勢は、首が前に傾き、胸郭が前に突き出る姿勢になりやすいです。
  • 睡眠時の姿勢:横向きで寝るとき、片側にばかり寝返りを打つと、身体の歪みが生じ、リブフレアの原因となることがあります。
  • 運動不足:運動不足は、体幹や背筋の筋力を低下させ、姿勢を維持する能力を低下させるため、リブフレアの原因となります。

筋力の不足

  • 体幹や腹斜筋など、胸郭を支える筋力の不足もリブフレアの原因となります。これらの筋肉を強化することで、リブフレアを防止できます。
  • 体幹:体幹の筋肉は、姿勢を維持する上で重要な役割を果たします。体幹が弱いと、姿勢が崩れやすく、リブフレアになりやすくなります。
  • 腹斜筋:腹斜筋は、肋骨を支え、体幹を安定させる役割を担っています。腹斜筋が弱いと、肋骨が前に突き出てしまうことがあります。

ピラティスでリブフレアを改善する方法

呼吸

呼吸を整えることで、リブフレアを改善するための基本となるピラティスの呼吸を紹介します。

  1. 仰向けに寝て、両膝を立て、両足の裏を床につけてリラックスします。
  2. 鼻から息をゆっくり吸い込み、肋骨を横に広げます。この時、胸郭が前に突き出ないように気をつけましょう。
  3. 口からゆっくり息を吐き出し、肋骨を元に戻します。
  4. この呼吸を5~10回繰り返します。

呼吸は、体幹の筋肉を意識し、正しい呼吸を身につけることで、リブフレアを改善する効果が期待できます。

体幹トレーニング

体幹を鍛えることでリブフレアを防ぐための具体的なエクササイズをいくつか紹介します。

  • プランク:両腕を肩幅に開き、肘を床につけて、つま先立ちで身体を支える姿勢をとります。体幹を意識して、お腹を薄くへこませた状態をキープします。30秒から1分間を目安に行いましょう。
  • サイドプランク:横向きに寝て、片肘を床につけて、身体を支えます。体幹を意識して、お腹を薄くへこませた状態をキープします。30秒から1分間を目安に行いましょう。
  • ブリッジ:仰向けに寝て、両膝を立て、足裏を床につけ、お尻を上げます。背骨を下から順番にお尻を持ち上げ、元に戻す際は背骨の上から順番に1つずつ床につける意識をしましょう。

これらのエクササイズを継続的に行うことで、体幹部や臀部の筋肉が強化され、姿勢が改善されます。

腹斜筋を鍛えるエクササイズ

腹斜筋をアクティブに使うエクササイズを解説し、リブフレア解消に役立つ方法を実践しましょう。

  • ロールダウン:長座位で座り、両手を床と平行に上げます。骨盤を後傾(丸める)し、背骨を1つずつ床につけるよう寝ていきます。同じペースで次は頭から順番に背骨を床から離し、スタートポジションに戻ります。反動はつけないように意識しましょう。
  • ツイスト:椅子や床に座った状態で骨盤を立てて、床と垂直にします。両手はクロスして、胸の前に添えます。息を吸って吐きながら、鳩尾から上の肋骨部分をどちらか左右に捻ります。吸いながら、正面に戻り、吐きながら反対側に捻ります。おへそは正面に常に向けるようにして、腰を捻らないようにしましょう。

これらのエクササイズを継続的に行うことで、腹斜筋が強化され、肋骨が前に突き出るのを防ぐことができます。

まとめ

リブフレアの改善には、日々の姿勢意識とピラティスによる強化が効果的です。この記事を参考に、自分の身体をリセットし、美しい姿勢を手に入れましょう。

*姿勢に気を付けて、猫背や反り腰にならないように心がけましょう。
*デスクワークやスマホの使いすぎは、こまめな休憩を挟むなど工夫しましょう。
*ピラティスエクササイズを取り入れて、姿勢を整えていきましょう。
*正しい呼吸を意識して、体幹を安定させましょう。

リブフレアは、適切な対策を講じることで改善できる問題です。正しい知識と方法を理解し、積極的に改善に取り組むことで、健康的な体と美しい姿勢を手に入れましょう。

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  • この記事を書いた人

杉 直樹

株式会社SPARX代表取締役。Pilates Synergy代表。柔道整復師。24歳で起業し、ピラティス指導歴は15年。今までに400名以上ピラティスインスラクターを輩出し、トレーナーオブザイヤー審査員特別賞受賞にも輝く。「身体に新たな可能性を」を理念にスタジオを経営している。JPSA認定ベーシックプロスピーカー。(一社)分子整合医学美容食育協会プロフェッショナルファスティングマイスター

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