ピラティス vs ヨガ:初心者向けに違いを分かりやすく解説!目的別おすすめも紹介

ピラティスとヨガ、どちらも人気のエクササイズですが、その違いがよく分からないという方も多いのではないでしょうか? この記事では、ピラティスとヨガの違いを初心者にも分かりやすく解説します。体の使い方や呼吸法、精神的な効果、使用する道具、そしてそれぞれの効果まで、5つのポイントを比較することで、ピラティスとヨガの特徴を明確に理解できます。さらに、ダイエット、姿勢改善、リラックス、体力向上など、目的別にどちらのエクササイズがおすすめかもご紹介。自分に合ったエクササイズを見つけるための選び方のポイントも解説しているので、ピラティスとヨガで迷っている方は必見です。よくある質問もまとめたので、この記事を読めば、あなたにぴったりのエクササイズがきっと見つかるはずです。

ピラティスとヨガ、それぞれの概要

ピラティスとヨガは、どちらも体と心を整えるためのメソッドとして人気ですが、その起源や目的、アプローチは異なります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った方を選ぶことができます。

ピラティスの概要

ピラティスは、ジョセフ・ピラティス氏によって考案されたエクササイズメソッドです。第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリテーションとして開発され、その後、ダンサーやアスリートのパフォーマンス向上にも取り入れられるようになりました。ピラティスは、体幹の強化、姿勢の改善柔軟性の向上などを目的としており、精密な動き呼吸のコントロールを重視します。マットの上で行うマットピラティスと、専用のマシンを使用するマシン・ピラティスがあります。

項目内容
起源20世紀初頭、ジョセフ・ピラティス氏により考案
目的体幹強化、姿勢改善、柔軟性向上、リハビリテーション、パフォーマンス向上
特徴精密な動き、呼吸のコントロール、体幹の安定、集中力の向上
種類マットピラティス、マシン・ピラティス

ヨガの概要

ヨガは、インドで数千年の歴史を持つ身心鍛錬法です。心身の統合を目指し、様々なポーズ(アーサナ)、呼吸法(プラーナーヤーマ)、瞑想などを組み合わせて行います。ヨガは、柔軟性向上ストレス軽減精神的な安定などを目的としており、様々な流派が存在します。ハタヨガ、アシュタンガヨガ、ヴィンヤサヨガなど、それぞれ特徴や難易度が異なります。

項目内容
起源インド、数千年の歴史
目的心身の統合、柔軟性向上、ストレス軽減、精神的な安定、健康増進
特徴様々なポーズ、呼吸法、瞑想、精神性の重視
種類ハタヨガ、アシュタンガヨガ、ヴィンヤサヨガ、アイアンガーヨガなど

ピラティスとヨガの5つの違い

ピラティスとヨガはどちらも人気のエクササイズですが、そのアプローチには明確な違いがあります。それぞれの違いを理解することで、自分に合った方法を選ぶことができます。

体の使い方の違い

ピラティスは、体幹を意識したエクササイズです。深層筋(インナーマッスル)を鍛えることで、姿勢の改善や体の安定性を高めることを目的としています。一方、ヨガは全身 を使ったポーズやストレッチを行い、柔軟性やバランス能力の向上を目指します。ピラティスは特定の筋肉群を意識的に動かすのに対し、ヨガは全身の調和を重視しています。

呼吸法の違い

ピラティスでは、胸式呼吸を主に用います。肋骨を広げるように息を吸い込み、お腹を薄く保ちながら息を吐き出すことで、体幹を安定させ、エクササイズ効果を高めます。ヨガでは、腹式呼吸ウジャイ呼吸など、様々な呼吸法が用いられます。深い呼吸を行うことで、心身をリラックスさせ、精神的な安定をもたらします。

精神的な効果の違い

ピラティスは、集中力を高め、体の意識を高める効果があります。エクササイズを通して自分の体と向き合うことで、心身のバランスを整えます。ヨガは、瞑想の要素を取り入れ、精神的なリラックス効果が高いのが特徴です。呼吸法やポーズを通して、心身をリラックスさせ、ストレスを軽減します。

使用する道具の違い

ピラティスでは、リフォーマーキャデラックなどの専用器具を用いる場合があります。これらの器具は、抵抗を利用することでエクササイズの強度を高め、より効果的なトレーニングを可能にします。ヨガは、ヨガマットがあれば基本的にどこでも行うことができます。補助的にブロックストラップボルスターなどを用いる場合もあります。

項目ピラティスヨガ
体の使い方体幹中心全身
呼吸法胸式呼吸腹式呼吸、ウジャイ呼吸など
精神的な効果集中力向上、体の意識向上リラックス効果、ストレス軽減
使用する道具リフォーマー、キャデラックなどヨガマット、ブロック、ストラップ、ボルスターなど

適している人の違い

ピラティスは、姿勢改善体幹強化をしたい人、スポーツのパフォーマンス向上を目指したい人におすすめです。ヨガは、柔軟性を高めたい人、ストレスを軽減したい人、心身のバランスを整えたい人におすすめです。それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合った方を選ぶことが大切です。

ピラティスとヨガの効果

ピラティスとヨガは、どちらも心身ともに様々な効果をもたらしますが、その効果には違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った方法を選ぶことができます。

ピラティスの効果

ピラティスは、体幹の強化を重視したエクササイズです。深い呼吸を意識しながら、ゆっくりとした動きでインナーマッスルを鍛えることで、体の軸となる筋肉を強化し、姿勢の改善や体の機能向上に繋がります。

姿勢改善効果

ピラティスは、骨盤の歪みを整え、背骨の柔軟性を高めることで、姿勢を改善する効果があります。猫背や反り腰、O脚、X脚などの改善にも効果的です。正しい姿勢を保つことで、肩こりや腰痛の予防にも繋がります。

体幹強化

ピラティスは、腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群といった体幹深部の筋肉を鍛えることで、体の軸を安定させます。これにより、姿勢が良くなるだけでなく、スポーツのパフォーマンス向上や日常生活での動作の安定性にも繋がります。

柔軟性の向上

ピラティスは、筋肉の柔軟性と関節の可動域を広げる効果があります。柔軟性が向上することで、ケガの予防や体の動かしやすさの向上に繋がります。ヨガほどダイナミックなストレッチは行いませんが、インナーマッスルを意識した動きによって、体の内側から柔軟性を高めます。

ヨガの効果

ヨガは、心身のバランスを整えることを目的としたエクササイズです。呼吸法、ポーズ、瞑想を組み合わせることで、柔軟性向上、ストレス軽減、ダイエット効果など、様々な効果が期待できます。

柔軟性の向上

ヨガは、様々なポーズを通して全身の筋肉をストレッチすることで、柔軟性を向上させます。柔軟性が向上することで、血行促進や冷え性の改善、ケガの予防にも繋がります。また、ヨガのポーズは、関節の可動域を広げる効果もあり、体の動かしやすさを向上させます。

ストレス軽減効果

ヨガは、深い呼吸を意識しながらポーズを行うことで、自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減する効果があります。また、瞑想を行うことで、精神的な安定をもたらし、リラックス効果を高めます。現代社会におけるストレスや不安の解消に役立ちます。

ダイエット効果

ヨガは、基礎代謝を向上させる効果があり、ダイエットにも効果的です。特に、パワーヨガやアシュタンガヨガなどの運動量の多いヨガは、脂肪燃焼効果が高く、効率的にカロリーを消費することができます。また、ヨガを行うことで、食欲を抑制する効果もあると言われています。

効果ピラティスヨガ
体幹強化
柔軟性向上
姿勢改善
ストレス軽減
ダイエット

※◎:非常に効果的、○:効果的、△:効果あり

目的別おすすめピラティスとヨガ

ピラティスとヨガ、それぞれどのような目的の方に適しているのかを解説します。

ダイエット目的なら

脂肪燃焼や筋肉増加による代謝アップを目指すなら、ピラティスがおすすめです。体幹を鍛えることで、基礎代謝が上がり、痩せやすい体質を作ることができます。ヨガにもダイエット効果はありますが、どちらかというと、精神的な安定によるストレス軽減や、内臓機能の活性化による効果が期待できます。

姿勢改善目的なら

姿勢改善にはピラティスとヨガ、どちらも効果的です。ピラティスは、体幹の強化や筋肉のバランスを整えることで、姿勢を支えるための土台作りに役立ちます。ヨガは、柔軟性を高め、体の歪みを整えることで、美しい姿勢へと導きます。どちらか一方だけでなく、両方行うことで相乗効果が期待できます。

リラックス効果を求めるなら

リラックス効果を求めるなら、ヨガがおすすめです。ヨガの呼吸法は、副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる効果があります。また、瞑想を取り入れることで、精神的な安定をもたらし、ストレス軽減にも繋がります。ピラティスにも精神的な効果はありますが、どちらかというと、集中力を高める効果の方が強いです。

体力向上目的なら

体力向上を目的とするならば、ピラティスがおすすめです。ピラティスは、体幹を鍛えることで、全身の筋力や持久力を向上させる効果があります。ヨガにも体力向上効果はありますが、ピラティスの方がより筋力トレーニングの要素が強いです。激しい運動が苦手な方は、ヨガから始めるのも良いでしょう。

目的おすすめ理由
ダイエットピラティス体幹強化による基礎代謝向上
姿勢改善ピラティス・ヨガピラティス:体幹強化、ヨガ:柔軟性向上
リラックスヨガ呼吸法による副交感神経優位
体力向上ピラティス全身の筋力・持久力向上効果

上記はあくまでも一般的な例であり、個人の体質や目標によって、最適な方法は異なります。自分に合った方法を見つけるためには、実際にピラティスやヨガのレッスンを受けてみることをおすすめします。体験レッスンなどを活用して、自分に合った方を選んでみましょう。

ピラティスとヨガどっちが自分に合ってる?選び方のポイント

ピラティスとヨガ、それぞれの特徴を理解した上で、どちらが自分に合っているかを見極めるためのポイントを解説します。自分の体質や性格、そして求める効果に合わせて最適な方を選びましょう。

目的から選ぶ

まず、自分が何を達成したいかを明確にしましょう。ダイエット、姿勢改善、リラックス、体力向上など、目的によって適した方が異なります。

目的ピラティスヨガ
ダイエット体幹強化による基礎代謝向上で痩せやすい体作りをサポート全身運動や深い呼吸による脂肪燃焼効果を期待
姿勢改善インナーマッスル強化で姿勢を支える筋肉を鍛えることに特化柔軟性向上やバランス感覚強化で姿勢を整える効果
リラックス深い呼吸と集中で心身のリフレッシュ効果瞑想や呼吸法で精神的な安定をもたらす効果
体力向上体幹強化による持久力向上効果全身運動やバランスポーズで筋力、柔軟性、バランス感覚を総合的に向上

運動強度から選ぶ

ピラティスとヨガは、それぞれ運動強度が異なります。ピラティスは、体幹を鍛えるエクササイズが多く、比較的強度が高いとされています。ヨガは、様々な種類があり、リラックス系のヨガから運動量の多いパワーヨガまで幅広いです。

自分の体力や運動経験に合わせて選びましょう。運動初心者の方や体力に自信がない方は、まずはリラックス系のヨガから始めるのがおすすめです。ある程度体力に自信がある方や、しっかり体を動かしたい方は、ピラティスやパワーヨガに挑戦してみるのも良いでしょう。

性格から選ぶ

自分の性格も考慮すると、より自分に合った方を見つけやすくなります。じっくりと自分の体と向き合い、集中して取り組みたい方はピラティスが向いているかもしれません。精神的な落ち着きを求めたり、様々なポーズに挑戦したい方はヨガが向いているかもしれません。

体験レッスンを受けてみる

実際にピラティスとヨガの体験レッスンを受けてみるのが一番確実です。体験レッスンを通して、雰囲気やインストラクターとの相性なども確認できます。多くのスタジオで体験レッスンを実施しているので、気軽に試してみましょう。

自分に合った方を選ぶことで、より効果的に目標達成を目指せます。焦らず、じっくりと自分にぴったりの方を見つけて、楽しく続けていきましょう。

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よくある質問

ピラティスとヨガについてよくある質問にお答えします。

ピラティスとヨガ、両方やるメリットは?

ピラティスとヨガはそれぞれ異なる特性を持つため、両方行うことで相乗効果が期待できます。ピラティスで体幹を強化し、ヨガで柔軟性を高めることで、よりバランスの取れた体作りが可能になります。また、ピラティスで得た体の使い方の意識をヨガにも活かすことで、アーサナの深まりを感じられるでしょう。逆に、ヨガで培った柔軟性や呼吸法は、ピラティスのエクササイズをよりスムーズに行う助けとなります。それぞれのメソッドを補完し合うことで、心身ともに健康的な状態へと導くことができるでしょう。

ピラティスとヨガ、初心者におすすめなのはどっち?

初心者の方にとって、ピラティスとヨガのどちらが始めやすいかは、個人の体質や性格、目的によって異なります。下記の表を参考に、自分に合った方を選んでみましょう。

ピラティスヨガ
体幹を鍛えたい
柔軟性を高めたい
リラックスしたい
運動不足を解消したい
初心者向けクラスの豊富さ

ピラティスは、体幹強化や姿勢改善に重点を置いているため、体の使い方を丁寧に学びたい方や、運動経験が少ない方にもおすすめです。インストラクターの指導のもと、正しいフォームでエクササイズを行うことで、効果的に体幹を鍛えることができます。一方、ヨガは、柔軟性の向上やリラックス効果に重点を置いているため、心身のバランスを整えたい方や、ストレスを解消したい方におすすめです。様々な流派があり、自分に合ったスタイルを見つける楽しみもあります。どちらにも初心者向けのクラスが豊富に用意されているため、気軽に体験レッスンに参加してみるのも良いでしょう。

ピラティスとヨガのレッスンを受ける際の注意点は?

ピラティスとヨガのレッスンを受ける際の注意点は以下の通りです。

  • 動きやすい服装で参加しましょう。締め付けの強い服装は避け、呼吸しやすいウェアを選びましょう。
  • レッスン前は食事を控えるようにしましょう。食後すぐの運動は、消化不良や吐き気を引き起こす可能性があります。レッスン開始2時間前までに食事を済ませるのが理想です。
  • 水分補給をしっかり行いましょう。レッスン中はこまめに水分を摂り、脱水症状を防ぎましょう。
  • 持病や怪我がある場合は、事前にインストラクターに伝えましょう。適切な指導を受けることで、安全にレッスンを楽しむことができます。
  • インストラクターの指示をよく聞き、無理のない範囲で動きましょう。自分のペースで進めることが大切です。痛みや違和感を感じた場合は、すぐに中断し、インストラクターに相談しましょう。
  • レッスン後は、十分な休息を取りましょう。激しい運動の後は、筋肉を休ませるために十分な睡眠時間を確保することが重要です。

まとめ

この記事では、ピラティスとヨガの違いについて、体の使い方、呼吸法、精神的な効果、使用する道具、適している人といった5つの観点から解説しました。ピラティスは体幹強化や姿勢改善に効果的で、ヨガは柔軟性向上やストレス軽減に効果的です。目的によって、どちらが適しているかが変わってきます。ダイエット目的ならヨガ、姿勢改善目的ならピラティス、リラックス効果を求めるならヨガ、体力向上ならピラティスがおすすめです。どちらにもメリットがあり、両方を組み合わせることで相乗効果も期待できます。初心者の方には、まずはヨガから始めるのがおすすめです。ヨガは様々な種類があり、自分に合ったスタイルを見つけやすいからです。どちらのレッスンを受ける際も、無理なく自分のペースで行うことが大切です。この記事を参考に、自分に合ったエクササイズを見つけて、健康的な生活を送りましょう。

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  • この記事を書いた人

杉 直樹

株式会社SPARX代表取締役。Pilates Synergy代表。柔道整復師。24歳で起業し、ピラティス指導歴は15年。今までに400名以上ピラティスインスラクターを輩出し、トレーナーオブザイヤー審査員特別賞受賞にも輝く。「身体に新たな可能性を」を理念にスタジオを経営している。JPSA認定ベーシックプロスピーカー。(一社)分子整合医学美容食育協会プロフェッショナルファスティングマイスター

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