現役ピラティスインストラクターが厳選!知識・スキルアップに繋がるおすすめ書籍

2024年8月29日

ピラティスインストラクターとして、より深く、より効果的な指導を目指すために、書籍は必要不可欠な知識源です。この記事では、現役インストラクターがおすすめする、解剖学、指導スキル、哲学など、様々な角度からピラティスを学べる書籍を厳選してご紹介します。あなたのインストラクターとしての成長をサポートする一冊がきっと見つかるはずです。

ピラティスインストラクターが書籍で学ぶ意義

知識の深化と指導の質の向上

書籍は、ピラティスの原理原則、解剖学、運動学などの基礎知識を深めるための重要なツールです。書籍を通じて、身体の構造や機能に関する理解を深め、エクササイズの効果を最大限に引き出す方法を学ぶことができます。 ピラティス創始者であるジョセフ・ピラティスは、身体と精神の調和を重視し、独自のメソッドを確立しました。書籍を読むことで、彼の哲学やメソッドの背景にある思想を理解し、より本質的な指導を提供できるようになります。 また、解剖学や運動学の知識は、クライアントの身体の状態を正確に評価し、個別のニーズに合わせたプログラムを作成するために不可欠です。書籍から得た知識を基に、クライアントの姿勢や動作の癖を分析し、最適なエクササイズを選択することで、より質の高い指導を提供できるようになります。 さらに、書籍は、インストラクター自身のスキルアップにもつながります。新しいエクササイズや指導法を学ぶことで、指導の幅が広がり、クライアントの様々なニーズに対応できるようになります。書籍を活用して、常に知識をアップデートし、インストラクターとしての成長を続けていきましょう。

多様なアプローチの習得

様々な書籍を読むことで、ピラティスの多様なアプローチや指導法を学ぶことができます。ピラティスには、マットピラティス、マシンピラティスなど、様々な種類があり、それぞれに異なるエクササイズや指導法が存在します。 書籍を通して、これらの多様なアプローチを学ぶことで、クライアントのニーズや目標に合わせて、最適なプログラムを組み立てることが可能になります。例えば、運動不足解消を目指すクライアントには、マシンピラティスを中心としたプログラムを、体力向上を目指すクライアントには、マットピラティスを中心としたプログラムを提供することができます。 また、書籍は、特定の疾患や症状を持つクライアントへの指導法を学ぶ上でも役立ちます。例えば、腰痛や肩こりなどの慢性的な痛みを抱えるクライアントには、痛みを軽減するためのエクササイズや、姿勢改善のためのアプローチを学ぶことができます。 さらに、書籍は、異なる指導哲学や流派を学ぶ上でも貴重な情報源となります。様々な指導者の考え方やアプローチを知ることで、自身の指導スタイルを確立し、より効果的な指導を提供できるようになります。書籍を活用して、ピラティスの多様性を理解し、クライアントに合わせた最適なアプローチを提供していきましょう。

最新情報のキャッチアップ

ピラティスに関する研究は常に進んでいます。書籍を通して、最新の研究結果や指導法を常にキャッチアップすることで、インストラクターとしての価値を高めることができます。 近年では、ピラティスの効果に関する研究が数多く発表されており、その効果が科学的に証明されつつあります。書籍を読むことで、これらの最新の研究結果を理解し、エビデンスに基づいた指導を提供できるようになります。例えば、特定の疾患に対するピラティスの効果や、姿勢改善におけるピラティスの有効性など、最新の研究結果をクライアントに説明することで、より説得力のある指導を行うことができます。 また、書籍は、新しいエクササイズや指導法を学ぶ上でも重要な情報源となります。ピラティスの世界は常に進化しており、新しいエクササイズや指導法が次々と開発されています。書籍を通して、これらの最新情報をキャッチアップすることで、指導の幅を広げ、クライアントに常に新しい刺激を提供することができます。 さらに、書籍は、他のインストラクターの成功事例や失敗談を学ぶ上でも役立ちます。他のインストラクターの経験から学び、自身の指導に活かすことで、より効果的な指導を提供できるようになります。書籍を活用して、常に最新情報をキャッチアップし、インストラクターとしての成長を続けていきましょう。

おすすめ書籍:ピラティスの基礎を深める

コントロロジー ピラティスメソッドの原点(ジョセフ・H・ピラティス著)

ピラティスの創始者であるジョセフ・ピラティス自身の著書。ピラティスの哲学やメソッドの原点を学ぶことができます。ピラティスを指導する上で、彼の思想を理解することは非常に重要です。 本書では、ジョセフ・ピラティスが提唱する「コントロロジー」の概念について詳しく解説されています。コントロロジーとは、身体と精神の調和を図り、意識的に筋肉をコントロールすることで、健康を維持・改善していくメソッドです。 本書を読むことで、ピラティスのエクササイズが、単なる運動ではなく、身体と精神を統合するためのツールであることを理解することができます。また、ジョセフ・ピラティスが重視した呼吸法や姿勢、意識の持ち方など、ピラティスの本質的な要素を学ぶことができます。 さらに、本書には、ピラティスのエクササイズの基本的な動きや、その効果についても詳しく解説されています。ピラティスを始めたばかりの方や、指導者を目指す方にとって、必読の一冊と言えるでしょう。ジョセフ・ピラティスの思想を深く理解し、より質の高い指導を提供するために、本書をぜひ手に取ってみてください。

コントロロジー ピラティスメソッド

Contrologyピラティス・メソッドの原点: Your health + return to life

筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

この事典は、全身の筋肉について、起始、停止、作用、神経支配などを網羅的に解説しています。筋肉の名称だけでなく、その形状や走行、深層にある筋肉との関係なども詳しく解説されており、筋肉に関する知識を深めるための決定版と言えるでしょう。ピラティスのエクササイズを行う際には、 特定の筋肉を意識したり、活性化させたりすることが重要になりますが、そのためには、各筋肉の正確な位置や作用を理解しておく必要があります。 本書を参考にすることで、エクササイズ中に意識すべき筋肉を的確に把握し、より効果的な指導を行うことができるようになります。 また、クライアントの姿勢や動きを観察する際に、どの筋肉が関与しているのかを判断するのにも役立ちます。 例えば、猫背のクライアントに対して、どの筋肉が弱く、どの筋肉が過緊張になっているのかを特定し、それらを改善するためのエクササイズを選択することができます。 さらに、筋肉に関する知識を深めることは、クライアントからの質問に的確に答えることにも繋がります。筋肉の構造や機能について分かりやすく説明することで、クライアントの理解を深め、モチベーションを高めることができるでしょう。

筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

ピラーティスアナトミィ

ピラティスの動きを解剖学的に解説した書籍。筋肉の動きや骨格の構造を理解することで、より安全で効果的な指導が可能になります。図解が豊富で、初心者にもわかりやすい構成です。 本書では、ピラティスの各エクササイズで使用される筋肉や骨格について、詳細な図解とともに解説されています。どの筋肉がどのように働き、どのような効果があるのかを理解することで、エクササイズの目的を明確にし、より意識的に行うことができます。 また、本書は、ピラティスの指導者にとっても非常に役立つ情報を提供しています。クライアントの身体の状態に合わせて、適切なエクササイズを選択し、安全かつ効果的に指導するための知識を習得することができます。 さらに、本書は、ピラティス初心者にもわかりやすいように、専門用語を丁寧に解説し、図解を豊富に用いています。ピラティスを始めたばかりの方でも、無理なく解剖学的な知識を身につけることができます。 本書を通して、身体の構造と機能に関する理解を深め、より安全で効果的なピラティスの指導・実践に役立ててください。

ピラーティスアナトミィ

ピラーティスアナトミィ: コアの安定とバランスのための本質と実践

おすすめ書籍:指導スキルを向上させる

コメディカルのためのピラティスアプローチ

医療従事者向けにピラティスの理論と実践を解説した専門書です。ピラティスをリハビリテーションや身体の改善に応用する方法を、解剖学的視点から詳しく説明し、症例別に適切なエクササイズや指導法を紹介しています。科学的根拠に基づいた実践的なガイドが提供されています。ピラティスの理論と実践を医療現場での応用に特化しており、医師、理学療法士、アスレティックトレーナーなど、コメディカルの専門家がクライアントや患者に対して効果的なピラティスプログラムを提供するための貴重なリソースです。この内容を元にパーソナル指導に繋げてください。パーソナルピラティスをする方には、整形外科的な疾患を持たれている方も多くおられます。ピラティスはリハビリテーションの観点から、ピラティスを伝える指導者として、ある程度の知識は必要になってくるでしょう。

コメディカルのためのピラティスアプローチ

コメディカルのためのピラティスアプローチ

身体運動の機能解剖

この書籍は、身体運動を機能解剖学的な視点から分析し、関節の動きや筋肉の連鎖などを詳しく解説しています。ピラティスのエクササイズを より深く理解し、クライアントの身体の動きを正確に評価する上で役立ちます。また、運動のメカニズムを理解することで、クライアントの姿勢や動作の問題点を特定し、適切なエクササイズを選択することができます。この書籍は、ピラティスインストラクターだけでなく、理学療法士や作業療法士など、リハビリテーションに関わる専門家にとっても有益な情報源となります。身体運動の基本を理解することで、より効果的なリハビリテーションプログラムを作成することができます。さらに、この書籍を読むことで、自身の身体に対する理解を深め、怪我の予防や パフォーマンス向上に繋げることができます。

身体運動の機能解剖

身体運動の機能解剖

きほんの呼吸〜横隔膜がきちんと動けば、ムダなく動ける体に変わる

呼吸は、ピラティスの基本であり、エクササイズの効果を最大限に引き出すために不可欠な要素です。この書籍は、呼吸のメカニズムや様々な呼吸法について詳しく解説しており、ピラティスの呼吸法を深く理解することができます。 また、呼吸と姿勢の関係や呼吸が心身に与える影響についても解説されており、呼吸を通してクライアントの心身の健康をサポートすることができます。この書籍は、ピラティスインストラクターだけでなく、ヨガインストラクターやボイストレーナーなど、呼吸に関わる指導者にとっても有益な情報源となります。呼吸に関する知識を深めることで、より効果的な指導を提供することができます。さらに、この書籍を読むことで、自身の呼吸に対する意識を高め、より健康的なライフスタイルを送るためのヒントを得ることができます。

きほんの呼吸 横隔膜がきちんと動けば、ムダなく動ける体に変わる

きほんの呼吸

理学療法士におすすめのピラティス書籍

運動療法としてのピラティスメソッド

理学療法士が、ピラティスメソッドを運動療法として活用するための実践的なガイドブックです。評価からプログラムの立案、具体的なエクササイズの指導方法まで、臨床で役立つ情報が満載です。様々な症例に対するピラティスの適用方法が詳しく解説されており、日々の臨床ですぐに活用することができます。また、ピラティスの基本的な原則やムーブメントのポイントも丁寧に解説されており、ピラティスの知識を深めることができます。理学療法士だけでなく、ピラティスインストラクターにとっても、運動療法としてのピラティスを理解するための参考書として役立ちます。 安全で効果的なピラティスプログラムを提供するための知識とスキルを身につけることができます。

運動療法としてのピラティスメソッド

運動療法としてのピラティスメソッド

筋骨格系のキネシオロジー

筋骨格系の運動学(キネシオロジー)に関する専門的な書籍です。人体の骨、関節、筋肉の構造と機能、 そしてそれらがどのように協調して運動を 生み出すのかを詳細に解説しています。 理学療法士がピラティスメソッドを理解し、応用するためには、 キネシオロジーの知識が不可欠です。 本書を読むことで、 各エクササイズでどの筋肉がどのように働いているのかを理解することができます。 また、姿勢や動作の異常を分析し、 その原因となっている筋肉や関節を特定することができます。さらに、患者さんの状態に合わせて、 最適なエクササイズを選択し、 効果的な運動療法プログラムを作成することができます。 本書は、理学療法士にとって、ピラティスメソッドを科学的に理解し、 臨床で活用するための基礎となる知識を提供します。

筋骨格系のキネシオロジー

筋骨格系のキネシオロジー

運動機能障害症候群のマネジメント

運動機能障害症候群に対する理学療法の評価と治療について解説した書籍です。 運動機能障害症候群とは、 特定の筋肉の弱化や過緊張、 関節の可動域制限などが原因で 生じる様々な症状の総称です。 理学療法士は、これらの症状を評価し、 適切な治療を行うことで、 患者さんの機能改善を目指します。 本書を読むことで、 運動機能障害症候群の評価方法や治療戦略について学ぶことができます。 また、ピラティスメソッドを 運動機能障害症候群の治療に応用するための ヒントも得られます。例えば、体幹の安定性を高めるエクササイズや、 特定の筋肉を強化するエクササイズを 選択することができます。 さらに、患者さんの状態に合わせて、エクササイズの強度や種類を調整するための 知識も得られます。 本書は、理学療法士がピラティスメソッドを 運動機能障害症候群の治療に効果的に活用するための手助けとなるでしょう。

運動機能障害症候群のマネジメント

書籍以外でおすすめ:資格取得とワークショップへの参加


資格取得の重要性

ピラティスインストラクターとしての専門性を高めるためには、 資格取得が非常に重要です。資格は、一定水準以上の知識とスキルを有していることの証明となり、クライアントからの信頼を得るための大きな要素となります。また、資格取得の過程で、ピラティスの理論や実践、解剖学、生理学などの知識を体系的に学ぶことができます。さらに、指導方法やクライアントへの対応など、実践的なスキルも習得することができます。 資格の種類は様々ですが、国際的に認知されている資格や、特定の流派の認定資格などが存在します。自身の目指す指導スタイルや キャリアプランに合わせて、適切な資格を選択することが重要です。資格取得後も、継続的な学習やスキルアップに励むことで、インストラクターとしての 成長を続けることができます。

ワークショップやセミナーへの参加

ワークショップやセミナーへの参加は、書籍だけでは得られない実践的な知識や指導スキルを習得する絶好の機会です。経験豊富なインストラクターから直接指導を受けることで、書籍では理解しきれなかったエクササイズのポイントや注意点を学ぶことができます。 また、他の参加者との交流を通じて、様々な指導方法やクライアントへのアプローチを知ることができます。ワークショップやセミナーの内容は、ピラティスの基礎から応用、特定の疾患や症状に対するピラティスの適用方法、最新の研究動向など、多岐にわたります。自身の興味や関心に合わせて、適切なワークショップやセミナーを選択することが重要です。参加後は、学んだ知識やスキルを実際の指導に活かし、経験を積むことで、インストラクターとしての 能力を高めることができます。

オンライン学習の活用

近年、オンライン学習プラットフォームの普及により、自宅にいながら手軽にピラティスに関する知識やスキルを学ぶことができるようになりました。 オンラインコースは、時間や場所にとらわれずに学習できるため、忙しいインストラクターにとって非常に便利な学習手段です。オンラインコースの内容は、ピラティスの基礎から応用、解剖学、生理学、指導方法、クライアントとのコミュニケーションなど、多岐にわたります。 また、資格取得のためのオンラインコースも存在しますが、私はあまりお勧めをしておりません。実際に指導する上でのお客様への接し方や、お声かけ方法、身体への触れ方を学べるのは、リアルでしか味わえない経験です。もしオンラインで資格を取ろうとした場合は、プラスで現場でのOJT研修が必須になりますので、その点を理解した上で、選択してください。

まとめ:書籍を有効活用して、一流のインストラクターを目指そう

ピラティスインストラクターとして成長し続けるためには、書籍を活用した継続的な学習が不可欠です。書籍から得られる知識は、指導の質を高め、クライアントからの信頼を得るための基盤となります。ピラティスの基礎を深める書籍、指導スキルを向上させる書籍、理学療法士向けの書籍など、様々な種類の書籍を活用し、自身の知識やスキルを磨きましょう。また、書籍だけでなく、資格取得やワークショップへの参加、オンライン学習などを組み合わせることで、より効果的に学習を進めることができます。常に新しい知識やスキルを習得し、クライアントに最適な指導を提供できるよう、日々の努力が、必ずやクライアントの笑顔と自身の成功に繋がります。ピラティスインストラクターとしてのあなたの輝かしい未来を心から願っています。書籍は、そのための強力な武器となるでしょう。応援しております。

スタジオリスト
お客様の声
  • この記事を書いた人

杉 直樹

株式会社SPARX代表取締役。Pilates Synergy代表。柔道整復師。24歳で起業し、ピラティス指導歴は15年。今までに400名以上ピラティスインスラクターを輩出し、トレーナーオブザイヤー審査員特別賞受賞にも輝く。「身体に新たな可能性を」を理念にスタジオを経営している。JPSA認定ベーシックプロスピーカー。(一社)分子整合医学美容食育協会プロフェッショナルファスティングマイスター

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