ピラティスの効果とデメリットを徹底解説!ヨガ・ジムとの違いも比較

ピラティスは、体幹を鍛え、姿勢改善やボディラインを整える効果が期待できるエクササイズです。しかし、ピラティスにはメリットだけでなくデメリットも存在します。この記事では、ピラティスの効果やデメリット、ヨガやジムとの違いを詳しく解説します。自分に合った運動方法を見つけるための参考にしてください。

ピラティスとは?基本と効果

ピラティスの基本原則

ピラティスは、20世紀初頭にジョセフ・ピラティス氏によって考案された、身体と精神の調和を目指すエクササイズ体系です。ブレス、コンセントレーション(集中)、コントロール、プリシジョン(正確性)、フロー(流れ)、センタリング(中心化)という6つの基本原則に基づいています。これらの原則を意識することで、単なる運動以上の効果が期待でき、身体の奥深くにある筋肉を活性化し、全身のバランスを整えます。呼吸は、エクササイズの動きと連動させ、酸素を効率的に取り込み、心身のリラックスを促します。集中は、エクササイズ中の意識を身体に向け、筋肉の動きを正確に捉えることで、効果を最大限に引き出します。コントロールは、すべての動きを意識的に制御し、無駄な力を使わずに、正確なフォームを維持します。正確性は、一つ一つの動きを正確に行うことで、特定の筋肉群に効果的に働きかけ、全身の協調性を高めます。流れは、エクササイズの一連の動作を途切れなくスムーズに行うことで、筋肉の連動性を高め、全身を効率的に動かします。中心化は、身体の中心である体幹を意識し、すべての動きを体幹から始めることで、安定性とバランスを向上させます。

ピラティスの主な効果

ピラティスは、体幹の強化、姿勢改善、柔軟性向上、筋力アップ、ダイエット効果など、多岐にわたる効果が期待できます。特に、身体の内側にあるインナーマッスルを鍛えることに重点を置いており、これにより、美しいボディラインを作り出すとともに、怪我をしにくい、運動効率の良い体へと導きます。体幹を強化することで、身体の安定性が向上し、日常生活での動作が楽になります。姿勢が改善されることで、見た目が美しくなるだけでなく、内臓機能の改善や呼吸が深くなるなどの効果も期待できます。柔軟性が向上することで、関節の可動域が広がり、怪我の予防や運動パフォーマンスの向上につながります。筋力アップは、インナーマッスルとアウターマッスルの両方をバランスよく鍛えることで、全身の筋力向上に貢献します。ダイエット効果は、基礎代謝を向上させ、脂肪燃焼を促進することで、健康的な体重管理をサポートします。

ピラティスの種類:マットとマシン

ピラティスには、大きく分けてマットピラティスとマシンピラティスの2種類があります。マットピラティスは、自分の体重を負荷として利用し、床の上で行うエクササイズです。 特別な器具を必要としないため、自宅でも手軽に行うことができます。一方、マシンピラティスは、リフォーマー、キャデラック、チェアなどの専用マシンを使用し、スプリングやロープの抵抗を利用して負荷を調整しながら行うエクササイズです。マシンを使用することで、より細かく負荷を調整でき、個々のレベルや目的に合わせたトレーニングが可能です。ましンピラティススタジオでは、これらのピラティスを体験できるプログラムが用意されています。初心者の方は、インストラクターの指導のもとで、正しいフォームを習得することをおすすめします。経験者の方は、より高度なエクササイズに挑戦することで、さらなる効果を実感できるでしょう。

ピラティスのメリット

体幹が鍛えられる

ピラティスの最大の特徴の一つは、体の中心である体幹を効果的に鍛えられることです。体幹とは、インナーユニットと呼ばれる腹横筋、腰部多裂筋、、横隔膜、骨盤底筋などを含む腹筋群、背筋群、胴体を支える筋肉群のことで、これらの筋肉を強化することで、姿勢が改善され、腰痛や肩こりの予防にもつながります。体幹が強くなることで、身体の安定性が向上し、日常生活での動作が楽になります。また、スポーツパフォーマンスの向上にも貢献し、より効率的な体の使い方ができるようになります。ピラティスのエクササイズは、体幹を意識しながら行うものが多く、インナーマッスルを重点的に鍛えることで、身体の内側から支える力を養います。これにより、美しいボディラインを作り出すとともに、怪我をしにくい、運動効率の良い体へと導きます。体幹を鍛えることは、健康的な生活を送る上で非常に重要であり、ピラティスは、そのための効果的な手段の一つと言えるでしょう。

柔軟性が向上する

ピラティスのエクササイズは、筋肉を伸ばし、関節の可動域を広げる効果があります。 柔軟性が向上することで、怪我の予防や運動パフォーマンスの向上につながります。また、身体の柔軟性は、日常生活の動作を楽にするだけでなく、心身のリラックスにもつながります。ピラティスでは、呼吸に合わせてゆっくりと筋肉を伸ばしていくため、無理なく柔軟性を高めることができます。特に、背骨や股関節周りの柔軟性を高めるエクササイズが多く、これにより、姿勢改善や腰痛予防にも効果が期待できます。柔軟性が向上することで、身体の可動域が広がり、より自由な動きができるようになります。 また、筋肉の緊張が和らぎ、リラックス効果も期待できます。ピラティスは、柔軟性を高めるための効果的な手段の一つと言えるでしょう。

姿勢が改善する

ピラティスは、体の歪みを整え、正しい姿勢を身につけることができるエクササイズです。現代人の多くは、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などにより、姿勢が悪くなりがちです。姿勢が悪くなると、肩こりや腰痛、内臓機能の低下など、様々な不調の原因となります。ピラティスでは、体幹を鍛え、筋肉のバランスを整えることで、正しい姿勢へと導きます。姿勢が改善されることで、見た目が美しくなるだけでなく、内臓機能の改善や呼吸が深くなるなどの効果も期待できます。また、正しい姿勢を維持することで、身体への負担が軽減され、疲れにくくなります。ピラティスのエクササイズは、体の軸を意識しながら行うものが多く、これにより、自然と正しい姿勢を身につけることができます。姿勢改善は、健康的な生活を送る上で非常に重要であり、ピラティスは、そのための効果的な手段の一つと言えるでしょう。

ピラティスマシンでハムストリングスストレッチ

ピラティスのデメリット

効果を実感するまでに時間がかかる

ピラティスは、他のエクササイズと比較して、即効性を感じにくいという側面があります。効果を実感するためには、ある程度の期間、継続的にトレーニングを行う必要があります。しかし、焦らずに、正しいフォームで、丁寧にエクササイズを続けることで、徐々に身体は変化していきます。体幹が強化され、姿勢が改善され、柔軟性が向上することで、日常生活での身体の使い方が変わり、疲れにくくなります。また、筋肉のバランスが整い、美しいボディラインへと近づきます。ピラティスは、短期的な効果を求めるのではなく、長期的な視点で、健康的な身体づくりを目指すエクササイズです。継続することで、確実に体は変化していくので、諦めずに、根気強く取り組むことが大切です。効果を実感するまでの期間は個人差がありますが、週に1〜2回のペースで、3ヶ月程度続けることで、何らかの変化を感じられるはずです。

正しいフォームを習得するのが難しい

ピラティスのエクササイズは、正しいフォームで行うことが非常に重要です。 自己流で行うと、効果が得られないだけでなく、怪我の原因になることもあります。特に、初心者の方は、インストラクターの指導のもとで、正しいフォームを習得することをおすすめします。インストラクターは、個々の身体の状態やレベルに合わせて、適切な指導を行ってくれます。また、正しいフォームを意識することで、筋肉への意識が高まり、より効果的なトレーニングを行うことができます。ピラティスのエクササイズは、一見すると簡単そうに見えますが、実際には、細かい筋肉の使い方や呼吸法など、注意すべき点がたくさんあります。正しいフォームを習得するためには、根気強く練習することが大切です。 また、鏡を見ながら自分のフォームを確認したり、動画などを参考にすることも有効です。

マシンピラティスは費用がかかる

マシンピラティスは、専用のマシンを使用するため、マットピラティスに比べて費用が高くなる傾向があります。マシンピラティスは、リフォーマー、キャデラック、チェアなどの専用マシンを使用し、スプリングやロープの抵抗を利用して負荷を調整しながら行うエクササイズです。これらのマシンは、高価なため、マシンピラティスを提供しているスタジオは、マットピラティスを提供しているスタジオよりも、料金設定が高めに設定されていることが多いです。しかし、マシンのサポートを受けることで、より効果的なトレーニングを行うことができます。マシンの抵抗を利用することで、自分の体重だけでは難しいエクササイズも行うことができ、より深い筋肉を鍛えることができます。また、マシンのサポートにより、正しいフォームを維持しやすくなり、怪我のリスクを減らすことができます。費用面を考慮すると、マットピラティスから始めるのも良いでしょう。体験レッスンを提供しているスタジオもあるので、まずは体験レッスンを受けてみることをおすすめします。

ピラティスとヨガ・ジムの違い

ヨガとの違い

ピラティスとヨガは、どちらも呼吸を意識して行うエクササイズですが、目的やアプローチ方法に違いがあります。ピラティスは、筋肉を鍛えることに重点を置いており、特に、体幹を強化し、姿勢を改善することを目的としています。一方、ヨガは、柔軟性や精神的なリラックス効果を高めることに重点を置いています。ヨガのポーズは、筋肉を伸ばし、関節の可動域を広げる効果があり、心身のリラックスを促します。ピラティスは、リハビリテーションを目的として開発されたエクササイズであり、身体の機能改善に重点を置いています。ヨガは、古代インド発祥の修行法であり、精神的な成長や心の安定を目的としています。どちらのエクササイズも、呼吸を意識して行うことで、心身のバランスを整える効果が期待できます。自分の目的や好みに合わせて、どちらか一方を選ぶか、両方を組み合わせるのも良いでしょう。

ジムトレーニングとの違い

ピラティスとジムトレーニングは、どちらも筋力アップの効果が期待できますが、アプローチ方法が異なります。ピラティスは、インナーマッスルを鍛えることに重点を置いており、身体の内側から支える力を養います。一方、ジムトレーニングは、アウターマッスルを鍛えることに重点を置いており、筋肉を大きくすることを目的としています。ピラティスは、自分の体重やマシンの抵抗を利用して、ゆっくりとした動きで筋肉を鍛えます。ジムトレーニングは、ダンベルやバーベルなどの器具を使って、高負荷で筋肉を鍛えます。ピラティスは、体幹を強化し、姿勢を改善することで、身体全体のバランスを整える効果があります。ジムトレーニングは、特定の筋肉を重点的に鍛えることで、筋力アップやボディメイクの効果が期待できます。 どちらのトレーニングも、目的に合わせて選ぶことが大切です。体幹を鍛えたい、姿勢を改善したい場合はピラティス、筋肉を大きくしたい、筋力アップしたい場合はジムトレーニングがおすすめです。

目的別の選び方

ダイエット、筋力アップ、リラックスなど、目的によって最適な運動方法は異なります。ダイエット目的であれば、基礎代謝を向上させ、脂肪燃焼を促進するピラティスがおすすめです。ピラティスは、インナーマッスルを鍛えることで、身体の内側から代謝を上げ、痩せやすい体質へと導きます。筋力アップ目的であれば、高負荷で筋肉を鍛えるジムトレーニングがおすすめです。ジムトレーニングは、アウターマッスルを重点的に鍛えることで、筋肉を大きくし、筋力アップに効果的です。リラックス目的であれば、心身のリラックス効果を高めるヨガがおすすめです。 ヨガのポーズは、筋肉を伸ばし、関節の可動域を広げる効果があり、心身の緊張を和らげます。自分の目的に合わせて、最適な運動方法を選ぶことが大切です。 また、一つの運動方法にこだわるのではなく、複数の運動方法を組み合わせるのも良いでしょう。

まとめ:ピラティスのメリット・デメリットを理解して効果的なエクササイズを

ピラティスは、体幹を鍛え、姿勢改善や柔軟性向上など、様々な効果が期待できるエクササイズです。インナーマッスルを鍛えることで、美しいボディラインを作り、運動しやすい体へと導きます。しかし、効果を実感するまでに時間がかかったり、正しいフォームを習得するのが難しかったり、マシンピラティスは費用がかかるなどのデメリットもあります。これらのデメリットを理解した上で、正しい方法で継続することで、確実に体は変化していきます。zenplaceなど、体験レッスンなどを活用して、自分に合ったピラティスを見つけて、理想の体を目指しましょう。ピラティスは、単なる運動ではなく、身体と精神の調和を目指すエクササイズです。 継続することで、身体だけでなく、心も健康になることが期待できます。ぜひ、ピラティスを生活に取り入れて、健康的で美しい身体を手に入れてください。

  • この記事を書いた人

杉 直樹

株式会社SPARX代表取締役。Pilates Synergy代表。柔道整復師。24歳で起業し、ピラティス指導歴は15年。今までに400名以上ピラティスインスラクターを輩出し、トレーナーオブザイヤー審査員特別賞受賞にも輝く。「身体に新たな可能性を」を理念にスタジオを経営している。JPSA認定ベーシックプロスピーカー。(一社)分子整合医学美容食育協会プロフェッショナルファスティングマイスター

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